平成23年度千葉県市長会産業部会
本市長会は2月20日、千葉県自治会館において、「TPP(環太平洋経済連携協定)」をテーマに産業部会(部会長:野平匡邦 銚子市長)を開催しました。
TPP交渉について、国は、TPP協定交渉参加に向けた関係国との協議を通じて得られる情報に関して、地方における説明会等を通じ、国民に対する適切な情報提供や説明にしっかりと取り組んでいく考えであると表明していますが、依然として国の説明は不十分であると受け止めています。
今回のテーマであるTPPについては、医療・社会福祉、金融・保険、農業等のあらゆる産業分野に関係し、その影響を一番受けるのは、基礎自治体であることから、当部会以外の市長にも出席を願うとともに、関係部課長等も同席して行われ、当日の出席者数は32名でした。
会議の冒頭、野平部会長の挨拶の後、みずほ総合研究所政策調査部上席主任研究員 菅原淳一氏より講演を聴取しました。
菅原氏からは、TPP交渉参加を巡る激しい論争、TPP交渉の概要、TPP交渉の分野別検討、TPP参加に対する懸念とその対応策という4つの柱にしたがって、最新の情勢を交えながら細かい分析を含め、これまでの経過や今後の動向等について、豊富かつ貴重な情報の提供がなされました。
また、その後の意見交換では、野平部会長の司会進行のもと、活発な意見交換が行われました。出席者より、「TPP交渉参加国以外の国の参加見込み」、「今後の交渉の中でのメリット・デメリットに関する客観的情報の開示の可能性」、「交渉に現場の声を反映させることの必要性」等、多くの意見・質問が出され、関心の深さが窺える、内容の充実した会議となりました。